投資に興味ないけど貯金増えないからそれなりに投資したい

投資、投資ね。

流行ってる…投資という…投資…(?)

あたりまえだけども証券会社に入社するまで、投資らしい投資はほとんどしたことがなかった。

投資経験といえば大学最後に卒業旅行費を稼ぎ出してくれたやつくらいで、まあそれも投資気分でやったというより当たるか外れるかの博打気分でやったものだったからなあ〜。

実質投資経験はなかったと言ってもいいはず。

そんな僕も今や資産の半分ちょいを現金ではなく株やら投資信託で持つ身に…

なんでそれをするに至ったかとか、そういう話を書く。

 

 

正直入社2年目の今になっても、株とか投資にそこまで興味はない。

(金稼ぎとしての投資や株には興味があるが、銘柄選ぶのが楽しい!予想するのが楽しい!とか、そういう情熱は持ってないという意味)

さて。

まず一番はじめに、投資に足を踏み入れたきっかけはというと、入社後あーーんまりにもネット証券ヘイシャのサイトのことがわからんかったのがきっかけだ。

口座開設キャンペーン目当てでいたるところで証券口座を開いてはいたが、実質ほとんど触ったこともなく。

当たり前だがどの画面から入金出金するだの株を売り買いするだの全然わからんかったんだね。

 

 

まあそうすると…どうなるかというと…ほんとに何にもわからないんだわ!!

配属前には研修の一環で社員に色々ヘイシャのこと解説してもらえるわけなんだが、さすがにヘイシャのサイトほぼ初見プレイです♪みたいなアッパラパーにはあんましゃべることねえわ、みたいな顔されるわけですよ。

それがね、応えた。もーーこたえた。早いけど胃がキリキリした!!真面目だからね!!

コミュ障ひきオタ、そういう目で見られるだけでもうだめだからね。

とりあえず入金だけでもしてみるか…で四苦八苦してヘイシャのサイトに初入金。株の売り買いの画面だけでもヘルプ見ながら一通り見て回った。

さて、金の入った証券口座。我が身は証券社員。どうせ苦労して入金したならなんか買ってみるか、前よりは知識あるしな、となったのが物理的な1番のきっかけだったなあ〜多分…

前より知識あるといっても、株を売り買いしても勝手にシンヨウトリヒキになって破産して首吊ることはないってわかったくらいだったけど。

 

 

まあそれからなにをどういう風に買い広げていったかっていうのは置いておくとして、保守派貯金絶対安心派閥だった僕が投資という流浪の民に身を委ねていったか…というところについて書く。

投資すれば、そりゃ増えることもあろうけど、減ることもあるってどういうこと?!貯金が減る?!なに?!って感じだった。

年に一円くらいとはいえ、「大事な貯金」は放っておけば増えていくのに二十数年間慣れ親しんできた身にとって、減るかもしれない可能性に身を投じるってのはかなーり抵抗があった。

ただまあ、学生時代を越えて月に一定の収入が入るようになると、そこまでガッチガチに貯金絶対抱え込み、お前のことは俺が守る!的な思考はすこーしゆるくなっていった。

まあ…守るけど…たまにはやんちゃするのも大事かもね?的な…

なんて言ったって、どんなに預けても年に数円増えるか増えないかなのだ。

とはいえ、でもまあ…数円でも増えるなら…まあ…無理して手を出さなくてもな〜〜と考えていた。

ただ、会社に入って感じた2点が、僕が投資に手を出すに至ったポイントだった。

というのが、

 

・貯金してても金としての価値は減る(可能性がある)事を知った

・実際に投資で儲かってる口座を見続けて、少しずつならそんなにリスクねえなと感じた

 

である。

 

 

1つ目はあれだ、今いろはす1本買える100円が、10年後20年後も同じ価値ではないかもよ?って事を学んだのだ。

なんかまあ円安円高だ〜デフレインフレだ〜とかなんか色々理屈はあったはずだが、その辺は難しいから忘れた。

要するに、2016年に100円ってのはいろはす一本買える価値があるが、2020年、2030年と進んだ先の未来では、いまでいう88円くらいの森の天然水くらいしか買えなくなってるかもよ〜って感じのあれである。

今は100円でいろはす一本。

未来では200円でいろはす一本。

値上げとかそういうあれではなくて、金の価値が下がってるかもよお!って感じのあれだ。

まあ、下がってる可能性があれば上がってる可能性もあるかもしれないのは当たり前なんだけどね。100円でいろはす3本買えちゃうかも!

でもまあ、投資して…例えばETF日経平均とかに連動してる株みたいなやつ)とかにして持ってれば、なんかそういう価値の変動とともに我の金も移動していくのではないかね!とか考えたんだ、確か。

まあ、金の価値下がっていろはす買いまくり生活のために貯金で持っとくぞ!ていうのももちろん大正解、ただそれだと一か八かの賭けになる。

投資して現金以外の形で持ってれば、上がり下がりはあるが社会の中での金の価値にはとりあえずついていける。

…的な…多分なんかそんな感じだ。

なんかあらためて書き出してみたらどっちもそれなりに賭けなんだよな。わはは

 

2つ目は、まあ投資の現状を見て感じたことだ。

入社してしばらく、日々これ本当に役に立つんか?というような研修を受け続け死んだ目をしていた僕だが、ある研修で客の口座とか取引履歴、損益をひたすら何百人も見なくてはいけないものがあった。まあ業務の一環なんだけど。

今までの僕の人生で、積極的に投資をしている人は周りにいなかった。(いなかったというか、そもそもの人脈がはちゃめちゃ狭いせいもある)

で、いざ今の世の中投資してるひとの現状をそこで見たわけ。

ネット証券でバリバリやってるくらいだから、みんなそれなりに儲かってるんだろうな〜〜と思ってたんだが、そんなことはぜーんぜんなかった。

その頃ちょうど日経が二万を越したのち、下がり始めてたのもあって赤字を抱えてるお客さんが多かったように思う。

ただ、そんな中でももちろんしっかり黒字を出してる種類のお客さんがいる。

どんな客かというと…

…である。

最初は、はいはい、はーいはい、金は持ってるところに集まりますもんね〜〜お〜〜すげえすげえ!!!さすがですわ!!!これからもヘイシャをご愛好よろしくお願いしますぅ!!!!!!とかひねくれて考えた僕だが、見ていくうちになんとなーく傾向が見えてきた。

金持ちはデッカーーい資金で、その資金からするとちょこっとの利益を出してるんだよね。

あと、金に困ってないからトレードがすげー冷静。(もちろん画面上の取引履歴しかみてないから本当はすごい燃え上がってんのかもしれないが)

少ない金から大きい利益を出すのは当たり前だが難しい。

小さい利益出てきた…育ってきた…アッめっちゃさがったーー!!!てなってしまうからね。

でも、大量の資金ブッコミましたー〜あー下がっちゃいました〜、でもまあすぐに引き出すわけでもないからしばらく持っておこうかな〜〜あ、ちょい利益出たわ。利益確定しよ!1割しかでなかったけどいいわwwwってなったとして、そこに100万円ぶち込んでれば10万円の儲け、1000万ぶちこんでれば100万円の儲け。

 

…そりゃ金持ちに金が集まりますな!

なくても困らないでかい金だから、多少下がっても動揺しないし、元がでかいとわずかな利益でもでかいもんな!!!

って感じたのである。

 

大きな資金をぶちこんで、わずかな利益を積み重ねる。

なくなっても心がそこまで動揺しない額にとどめる。

この2点を守ってれば、ちょこちょこ月の昼食代くらいは儲かるのでは…?と考え、3万円(失ったら悲しいが、ギリギリ諦めがつく値幅いっぱいがここだった)から、投資を始めたんだった。なんか久しぶりに思い出したわ。そうそうこんな感じだった。

投資らしい投資をして1年、なんだかんだこの2点を軸にそれなりにやってこれている…と思う。

 

今時の若い人は保守的!リスクを犯さない!もっと幅広く投資とかしてみるべき!って雰囲気、今の社会にあるけどさ。

なんか具体的な指導とかもなしに手を出さないよね。なんでって、リスクを冒して一攫千金狙うようなバカはひど〜〜い目にあいますよ!闇金落ちで臓器摘出、おバカな若者一攫千金狙いくん編始まりますよ!的な恐怖教育をしっかり刷り込まれてるからね。

あとふつーーに暮らしてたら経済に関わらないままこれちゃうからね!そーーりゃ興味わかないね。

 

 

わかないまま金の魅力にとりつかれ金融入った僕の未来やいかにーーー。

 

 

 

 

なんで証券会社入ったんだ?謎だ

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中学から大学まで、ひたすら金が大好きな人生だったように思う。

中学生の頃から長期休みは小遣い貯めて買ったギャルゲーのために部屋にこもるか、大学受験のために金策に走り回っていた。

大学入ってからは山奥の大学で安い学食を食べ、たぬき注意の看板を横目に勉学とバイトとオタク趣味に励んでいた。

中高生よりも楽に稼げて感動したんだよな〜。

月に数万円、十万ちょいと稼ぐうちに、もっと金ほしいわ…となるが、これ以上バイト増やしても要領の悪い己では成績下がるだけ。

大学行きたくて金貯めてたのに本末転倒だ。

 

そこでピンときたね、世間が騒いでるカブとかエフエックスとか…なんか…黒い背景の…デュアルディスプレイの…かっこいいやつ!

あれこそがなんか一番身近な金持ち!大金持ち!ってやつだ!と。

 

ギロッポンシャンパン開けて森ビルのてっぺんでウェイウェイ美女はべらせてるよりも、

部屋にこもりきりってデカい椅子でパソコンカチカチやってる方が

羨ましかったっていうのもある。

keyの新作出たらシャンパン開けてる余裕なくない?

シラフで全力投球プレイするのが真の幸せだろう。

 

そこで株やらFXやら、ネットで調べてみる。

調べてみる。調べてみる。

…出るわ出るわ地獄の底の断末魔。

正直おしっこ漏らした。なに?!怖いんだけど。頭良さそうな人も沢山いたが、怨嗟と後悔の声が渦巻いていた。

まあ、苦しんでる人が書き込むっていうのもあるんだろうけど。

 

ただ、そこでびびりました。びびりましたよ。

完全にびびった。

頭良さそうな人が地獄見てるのに、頭悪い僕が儲けられるわけなくない?学生ローン破産くん編が始まるだけじゃない?

よし、やめやめ!解散です!真面目にバイトしましょう!と早々に諦めた。

それが大学一年の頃かな。

 

まあそのあと色々あって、四年生の就活前の時に株にバイト貯金つぎ込んで運良く三十万位儲かったんだよね。

ほんと貯金ゼロになるか儲かるかギャンブル気分でやったことだったけど、

全部すっても就職すりゃ給料入ってくるだろ、という捨て身のギャンブルでしかなかった。

まあ、ギャンブルだろうが投資だろうが三十万の価値は変わらない!

行けるわけないと思っていた、卒業旅行に友達と行った。

本当嬉しかった。

やっぱりお金がナンバーワン!

 

旅行から帰ってきて、就活前に考えた。正直、その時の自分は就活についてなーんも考えてなかった。

なかったと言っても、就職する気がなかったというわけではもちろんない。働けば、月々数十万円単位の金が入ってくる!

一刻も早く安定した収入を得たい身にとって、正社員に就職するのは絶対条件だった。

それではなにを考えてなかったかというと、世の就活お偉方の言ってる、自分にあった仕事〜やりがい〜とか、そういうところだ。

まあ、そりゃ自分にあった仕事の方が働いてて楽だろうな。

ただ、バイトくらいしかしたことないのに、やったことのない「仕事」の適性なんてわかんねーんだわ。わかんなくない?

まあ、それは前提として、できる限り自分にマッチしたものを…ってことなんだろうけどね。

やりがいとかも求めてなかった。

体を壊さない程度のノーブラック企業(趣味のオタク活動をやる精神的余裕が取れればなおよし)、かつしっかり貯金できるくらいの悪くない給料が出るところ。

まあ、そんな企業すら今の世の中かなーり贅沢なのは世の就活生さんのよく知るところですよね。

自分にあってなくてもいい、やりがいもなくていい。

金と健康!これすらあれば、まあ充実人生はプライベートの時間でどうにかするわ、とか考えてた。

今思えばとことん甘い考えだが、まあ自分の性格らしい考えだったと思う。

 

ただ、そんな時に株で一発当ててしまった。一介の学生には大金の、三十万なんて手にしてしまった。

僕は思った。やっぱり金って最高だわ。たくさんおかねほしい。

凡人がもらえる給料なんて、良くて月に十万ちょい〜二十万ちょい…やだ…もっとほしい!と。

 

だったらやっぱり、いわゆるサラリーマンの副収入、投資なのか?と思った。

ただ、学部も経済やらなんかそういう系から程遠かったので、そういう知識はさっぱりない。日経ってなに?って感じだし、そもそも株ってなんで値段ついてんだろうな〜〜って感じだ。

あたりまえだが日経平均てのは経済が盛り上がってるか盛り下がってるかくらいの雰囲気棒グラフ程度にしか思ってなかった。(今思えばなかなか核心をついてるとは思うが)

そのとき持っていた金融知識といえば、銀行に金預けると…たまに…数円ついてる…それは…利子!!!!ってなくらいなもんだった。

 

でもな〜日経新聞とか読んでもさっぱりだし、本屋で経済本見ても全然わからん。萌え解説系ですら難しい。

そのとき頭に電流走るーー。

そうだ!!!金融系に就職したら嫌でも学べるのでは?!

大学では金払って勉強してたが、金もらいながら勉強出来るじゃーん!

 

ーーー決めた。金融に就職しよ。

銀行は硬そうでやだし、英語できないから外資やだし、外回り営業の怖いコピペみて漏らしたから…

ネット証券…かな!!!!!!!!

パソコンと向かい合って人としゃべらなくても良さそう!!サイコ〜!!!!!

 

 

…というわけで日経が2万あたりをフラフラしてた頃に、2万円祭りのどさくさに紛れてネット証券に入社した。

いたる絵のキャラの見分けはつくが、トウシシンタクとシンヨウトリヒキはなんか「シン」とか「ト」とかが似てて違いがよくわからん人間が入社し、苦しむのはまたその後のお話…。